イントロダクション
今回は新装版 タイム・リープ あしたはきのうについて紹介します。
読んだきっかけですがSFものが好きだからです。
基本情報をまとめておきます。
上下巻あります。上下巻合わせて文庫本サイズで400ページ前後です。ただ会話も多く、どんどん話が進んでいくので思っているよりも早く読み終わると思います。
タイトル | 新装版 タイム・リープ あしたはきのう |
著者 | 高畑 京一郎 |
出版年 | 2022年10月 25日 |
内容紹介
「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――!
高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。
amazon商品ページより引用
“あなたは今、混乱している。――若松くんに相談なさい”
日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようで――?
いまもなお語り継がれる、タイムリープものの金字塔作品が、遂に新装版として登場!
主人公は高校生の鹿島翔香です。そしてその主人公と作品中で大きくかかわるのがクラスメートの若松和彦です。この2人との会話で基本的に物語が進行していきます。
他の登場人物は主人公の同級生3人組や先生、主人公の親、若松君の友達や妹が登場します。
お話はタイトルにもあるようにタイムリープものになります。
冒頭は主人公は起こる出来事に対して理解できません。しかし若松君と会話する中で状況を理解し、どんどん状況のつながりが見えてきます。
感想
一番感じたのは、若松君が賢いなと。主人公は若松君の分析を通して状況を理解していきますが、僕自身(読者)も若松君の分析を通して理解することができました。
謎(なぜタイムリープするのか)の解明に関しては若松君がほとんど行います。そしてタイムリープに関しては主人公が体験することです。そのため若松君自身はタイムリープを経験していないという点が非常におもしろいです。謎を解いた先に何があるのかぜひ読んで確かめてみてください。
そして話が進めば進むほどピースが埋まるように全容が見えてきます。その全容が見えてくるほど次が気になるような気になり、下巻に関しては突き抜けるように読み終わりました。
SFものが好きとか謎がだんだん解けてくる感じが好きみたいな人におすすめしたいです。
また構成にもおそらく工夫がほどこされているため、読んだ後にもう一度読み直すと発見があるのではないでしょうか。特に章題は1度読み終わった後に見返すとおーとなるのではないかなと思います。
読むのにかかる時間ですが、僕の場合はだいたい5から6時間もあれば読み終わるくらいでした。僕自身の読む速度はふつうか遅いくらいだと思います。
なのでよく言えば簡潔にまとまっていて読みやすい、逆に重厚なものを求めている人には物足りない印象は受けるかなと思います。
この本を読んだ後、個人的におすすめする作品
シュタインズ・ゲート
この作品もタイムリープする主人公の話です。ただしリープの条件などはまったく異なっています。
今回紹介した本では主人公がタイムリープ経験者、若松君が解決していくというような役回りです。しかしシュタインズ・ゲートでは主人公が経験者であり、解決をしていくことになります(もちろん仲間の助けもあります)。
舞台に関しても本著は高校生で学校の話でシュタインズ・ゲートは大学生でサークル(ラボ)という違いがあります。そのため本著が学校内でのお話がメインに対し、シュタインズ・ゲートは外部組織が出てきたりします。
原作はノベルゲームですがアニメもあります。気になった方は公式サイトを見てみてください。アニメのサイトはこちらです。
まとめ
- おすすめする読者はSFが読みたい人、謎が解けていく過程が楽しめる人です。
- 量も多くないためあまり本を読まない人でも読みやすい本だと思います。
- 重厚なものを求めている人には物足りなく感じるかもしれません。
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