タイトルのとおり決算書から何を読み取ればいいのか僕なりにまとめてみます。
おそらくファンダメンタル分析をしている人からしたら当たり前のことだと思われます。
ただいきなり指標が出てきてこういうものがありますと言われてもなかなかピンと僕はきていませんでした。
しかし簿記を絡めて、表を見ながらどこから生まれてきた指標なのか視覚でみれるとかなりピンとくる気がします。
3つのアイテム
決算書と言われたときに登場するアイテムが3つある。
それが貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つだ。
決算書を読むとはこの3つに書かれている数字を読み取ることを指す。
貸借対照表
左に資産、右に負債と純資産が書かれた表。
資産はそのまま持っているものや権利、お金など。
負債は借金。必ず返さないといけないお金。
純資産は自分のお金。こちらは返さなくてもいいお金。
特徴
財政規模と安全性を確かめる。
左右の総額は常に一致する。
右がどうやってお金を集めたか、左はお金がどんな形に変わったか。
流れは負債、純資産を通してお金を集め、資産に変えていくという動きをイメージする。
ここを読む
資産合計で規模を確認
負債と純資産のバランスを見る(自己資本比率が高いほど基本的に安全、50%以上が理想?しかしあまりにも偏っていると成長性を疑う必要あり)
流動比率(流動資産÷流動負債×100)150%が理想
当座比率(当座資産÷流動負債×100)で超短期の資金繰りを確認
固定比率(固定資産÷純資産×100)でどの資本を用いて運用されているか確認
損益計算書
左に費用、右に収益が書かれた表。
特徴
収益から費用をひくと利益がでる(つまり資産や負債(借金)がどうなろうが利益には一切影響はない)。
ココを読む
売上高が一番重要(利益の元)
利益率で他社と比較する
売上高増加率で成長性をみる
キャッシュフロー計算書
お金の増減を見れる
ここを読む
期首と期末の現金の変化
営業CF(基本+になっていてほしい)
投資CF(投資に回していればーになる)
財務CF(借金を返している場合ーになる)
フリーCF(会社が自由に使えるお金)=営業CF+投資CF
合わせて分析する
損益計算書と貸借対照表
利益が書かれた損益計算書と自己資本、総資産が書かれた貸借対照表を合体させて分析します。
ROE(Return On Equity)
自己資本を使ってどれほど利益をだせているか
当期純利益÷自己資本×100
負債が考慮されていないので妄信はかなり危険
補足
分子にいれる利益にかんしては、株主のお金を使ってどれだけ利益をだせているかを導きたいので、最終的に株主に還元されるところになる当期純利益を用いることが多い。
ROA(Return On Assets)
総資産を使ってどれほど利益をだせているか
利益÷総資本×100
補足
負債の調達コストである支払利息を含め、自己資本の調達コストである配当金を差し引く前の利益のほうが整合性がとれるので経常利益を用いることが多い。
まとめ
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を用いて企業分析ができる。
貸借対照表で会社の規模や借金などをみる。
損益計算書で利益をみる。
キャッシュフロー計算書で現金の動きを確認。
貸借対照表と損益計算書を合わせれば、効率よく利益を生み出せているかわかる。
参考図書
決算書はここしか読まない
![](https://toto0011.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
参考リンク
一からの理解を目指すなら
決算書に書かれている中身まで詳しく知りたいという人は簿記3級がとりあえず目標になると思われる。
CPAラーニングというサイトは簿記の資格をとるとらないにしろ、更なる決算書の理解につながることが学べそうな気がする。
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