読んでみた感想と中身の紹介をしていきます。第一印象としてはこれを読んだからといって簡単に10倍株が見つけられるといったものではないですがどうやったら10倍株を見つけられるのか、見つける可能性を上げるための著者なりの方法が書かれています。
構成
この本は全5章からなってます。
自分なりに章ごとに何が書かれているか一言でまとめてみました。
第1章 四季報の魅力とは
第2章 1時間で10倍株をピックアップしよう!
第3章 業績分析の仕方
第4章 実践編
第5章 理論株価について
第1章
第1章では四季報をなぜ使うのかについて書かれています。また著者なりの新しい四季報の使い方を提案しています。この方法を実践することで1時間ほどで10倍株になり得る企業の候補をリストアップします。
第2章
ここでは実際に10倍株になり得る候補を1時間ほどで四季報を1周してピックアップ(付箋を貼る)する方法がかかれています。簡単に言うとチャートをパッと見て右肩上がりだったらピックアップしておくみたいな感じです。
第3章
ここではピックアップした企業が本当に10倍株になりうる候補かその企業の四季報をじっくり確認することで絞り込んでいきます。
第4章
ここではこれまで紹介した方法の実践した様子を見ることが出来ます。期間としては2019夏から2023春の間を取り上げています。ピックアップされた企業を紹介したり、当時の世情も加味したマクロな視点での著者の考察を楽しむことができます。
第5章
最後に理論株価を用いて売買の判断をどのように行っていくかを紹介しています。ここで紹介している理論株価は金融知識に基づいたものですがそれがわからない人にも使えるように著者が監修しているサイトを使って見比べるだけで判断できるようになっています。また売買における著者独自のルールも紹介しています。
感想
とりあえず僕が一番参考になったのは第2章のピックアップの仕方です。シンプルでだれでもできる簡単な方法なのでここだけでも確認するのも個人的にはおすすめです。この方法は四季報の紙版だからこそ付箋をどこに貼ったか、すぐに確認できるため網羅的にみるなら電子より紙の方がいいと思います。
その後の3章ではほかの株の本でもよく見かける分析方法がまとめられています。ただここに関しては個人的に他の本でもだいたい見かけるようなことが書いてあった印象でした。
4章では著者が実際にやっている時の流れが書いてありますがここに関しては多分自分で実践してみないと感覚がつかめないと思います。というか僕は文字だけおっていても少し退屈でしたので自分で実際やり始めた時に見比べてみる感じで使おうかなと思っています。
5章も割とどこかで聞いたことあるような株価とかの分析の仕方が書かれています。ただ嚙み砕いた書かれ方や簡単に分析できる著者が作っているツールなども紹介してくれているので参考にできるところがあると思います。ここも個人的におすすめです。
まとめ
紙の本を用いてスクリーニングを行う方法が分かるといった感じでしょうか。デジタルと違って気にもしていなかった株をひっかけられる可能性が上がると思うので、個人的にはいいなと思いました。
ただスクリーニングが自分の感覚に依るところがあるのであとは経験が必要にはなると思います。
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